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豊田町、行興寺の境内には800年前に熊野(ゆや)御前が植えたと伝えられる樹齢数百年の長藤があります。熊野(ゆや)御前は平宗盛に寵愛され、平家物語にも登場し、謡曲「熊野」として今日まで語り継がれています。
長藤は、毎年4月下旬〜5月上旬に1メートル以上にもなる薄花房に紫の花を咲かせます。約572平方mの藤棚には国指定天然記念物が1本、県指定も5本あります。 毎年、熊野御前の命日、5月3日を挟んで4月29日から5月5日の期間、長藤まつりが開催されます。期間中は、江戸時代から伝わる「池田の渡し船」などのさまざまなイベントが行われ、夜は周辺の通りが街灯で照らされ、出店も立ち並びます。 このお寺の奥には屋外型の能楽堂があり、上演時には、長藤とともに観客を幽玄の世界に引き込みます。 |